父が信じた教え

聖書 暇つぶし♪コラム
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うちの父は昔から厳格で厳しかった。
その性格もあり、あまり神や幽霊といった非科学的なものを信じない。
小さい頃、兄弟同士で幽霊の話をして怖がっていたら、父が「そんなもんはおらん!」と言って笑っていた。

そんな矢先、家に1本の電話がかかってきた。
出てみると、どうやら某宗教団体の人からだった。
「お父さんが聖書を買ってくれました。読んでくれましたか?」とその人が言っているのでびっくり。
何かの間違いと思い電話を切ったが、兄弟同士で「あのお父さんが聖書!?」と言い合いながら、驚きを隠せなかった。

聖書

父に詳しく聞いてみたところ、どうやら、寒い中小さい子供を連れてかわいそうだったから、1冊だけ買ってあげたとのことだった。
それはそうだ。あの父が宗教なんて信じるわけがない。
それを聞いてみんなは納得していた。

しかし、一度聖書を買っているので、信仰心があると見られたのか、そういう人はまた家にやってくる。
すると、父がつかつかと玄関口まで歩いていき「1回買ってやったやろ!もう帰れ!」と言って怒鳴り、その人を追い払っていた。

いやいや、お父さん…
セールスじゃないんだから(^_^;)

この記事を書いた人
かのたつ

エンジニア兼ライター
新聞記者やシステムエンジニアの経験を経てWebライターに。各地を飛び回りながらコラムやエッセーを執筆しています。得意なジャンルは旅行・IT・転職など。自然や動物が大好きで、休日は一眼レフを持ってお出かけすることが多いです。

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